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amazonで探す @楽天で #都市伝説の女 を探す! 金23テレ朝 2012.04.13~2012.06.08 9.7% 公式HP wikipedia 前 13歳のハローワーク 次 ボーイズ・オン・ザ・ラン Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 転落死…将門首塚の祟り!? 2012/04/13 10.3% 2 女資産家殺人! 400年呪われたダイヤ 2012/04/20 9.2% 3 消えた花嫁…同じ顔の人に会うと死ぬ!? 2012/04/27 10.0% 4 高尾山の伝説!!禁断の愛で死んだ教師 2012/05/04 9.7% 5 国会の伝説…ミニスカ議員は殺人犯!? 2012/05/11 8.6% 6 東京タワー スカイツリーの伝説!テレビ局殺人 2012/05/18 9.5% 7 座敷わらしは見た!?離婚夫婦の密室殺人 2012/05/25 8.2% 8 満月の夜は事件が!!占い師連続殺人 2012/06/01 10.5% 9 さよなら月子…徳川埋蔵金殺人!! 2012/06/08 11.6%
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秋祭り2日目~夜2 「…ぜぇ、はぁ……!」 荒く乱れた息を吐く。 身体は既に限界に近く、手足は鉛のように重い。 それでもなんとか戦況の小康状態を保てているのは、ただ単純に根性で身体を動かしているからだ。 「ま…ったく、なんつー運の悪い……っ!」 思わず呟く。 完全に無駄なことだとわかってはいても、そうぼやかずにはいられなかったから。 既に日は沈み、太陽に替わって月が辺りを照らしている。 戦い始めてからどのくらいたっただろうか。 こっちの身体はダメージ的にも能力の使用時間的にも、限界がすぐそこまで迫っていた。 対するマスコットたちは未だ健在。 黒服たちの数こそだいぶ減ったものの、高い再生力を誇るマスコットたちには大きな傷はない。 戦闘に入る前のこちらの分析はこうだった。 自分と《夢の国》のパレードとの力の差は歴然。 ならば自分の能力の最大の長所であるスピードを最大限に活用し、先手の奇襲で少なくとも一体くらいは撃破してしまわなくては、勝ちの目などありえない。 そして、その考えの通りに動いた。 ホッピングを駆使してビルの側面から高速で飛びかかり、最も防御が薄そうなティ○ンに必殺の一撃を叩き込む。 手応えはあった。 確実に、標的である○ィモンの身体は、こっちが生み出した整地用ローラーによって潰されていた、"はずだった"。 あわよくばこのまま二体目も、と素早く周囲を見やったその時。 ズドム!! と。 全身の骨を軋ませるかのような一撃が、こっちの腹に突き刺さった。 がふ、と肺から息を絞り出されながらも、全力で後方へと飛び去って体制を立て直す。 なんとか息を整えようとするこっちの目に飛び込んできたのは、今さっき叩き潰したはずのティモ○が、何事もなかったかのように佇んでいるという状況だった。 「な、あ…!?」 あまりに予想外の状況に、一瞬思考がフリーズする。そこに、こっちに勝るとも劣らない速さで、ブル○アイが突っ込んできた。 咄嗟に横っ飛びでかわすものの、そのあとには無数の黒服たちとトランプ兵士たちの集団が続く。 (いくらなんでも、こんな状況でこんな数は、とても相手はしてられない…!) その集団の合間を、縫うようにして避けていく…が。 いきなりガクン、と足が止まる。 足元を見ると、そこには自分の足に絡まるロープが。 「な、まずっ…!」 手に鎌を出現させ、ロープを切り裂く。 これでよし、と顔を上げたこっちの目に入って来たのは。 こちらに全速力で突進してくる、プ○バァの姿だった。 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説
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物語内における都市伝説 現象型と発現型 発現型の都市伝説の暴走 都市伝説の強さ 対抗神話 最強都市伝説議論 都市伝説と神様の関係 魔物 都市伝説としてのクトゥルー神話 物語内における都市伝説 この物語において都市伝説とは『どこかの誰かが信じた噂』のことを指す。 書物や記録やに残されたものではなく、口伝やネットで広まる新しい神話の形。デマや噂、創作や勘違いであっても不特定多数の人間が信じればそれは『都市伝説』となる。 そのためスレ内の都市伝説はかなり広義のものとなっており、『電化製品は叩けば治る』『警察の取り調べでカツ丼が出される』『物欲センサーが存在する』などといった迷信も都市伝説の一種として扱われる。 この都市伝説が突如として現実化し始めたのが、物語開始の約30年前。 超能力、あるいは自然現象として現実となった都市伝説が世界各地で頻発し始め、原因不明のこの事態に対し各国政府は対処に取り掛かった。対策機関の設立、法整備、この事態に対処できる人材の確保等が行われ、その時期を境にして世界はその様相を変え始めた。 現在は都市伝説への対抗マニュアルの確立、都市伝説能力者の治安維持への参加のおかげでだいぶ安定し始めた時代である。 現実化した都市伝説はあくまで個人の能力として、または時々自然現象として発現するだけにとどまっており、全ての都市伝説が現実化するなどという事態は起きていない。その発生頻度はそれほど高くなく、おおよそ月に一、二回ほど。台風のようなものだと捉えればいいだろう。しかしそれは人為的な操作が加えられていない前提であり、わざと噂を広め都市伝説を創り上げるような真似をした場合はその限りでない。 現象型と発現型 現実化した都市伝説は大きく分けて『発現型』と『現象型』の二つに分類される。 現象型は自然現象として発生するものを指す。おそらく種類や数はこちらの方が多く、『樹海では方位磁石が効かない』『ハンバーガーの肉はカピバラの肉』『人が消えるブティック』などが存在する。都市伝説によっては発生したこと自体に気付きにくいものも多く、猿夢などはその最たる例だろう。 発現型は人に特殊能力や超能力として現れるものを指す。例を挙げるなら『夜中に髪や爪を切ると寿命が縮む能力』『叩いたものを元の状態に戻す能力』『命を代償に未来を予知する能力』などがあり、能力の内容は必ず発現した都市伝説のエピソードに由来する。 大抵は自然発生だが、都市伝説に関わり過ぎたことで能力に目覚めるものもまれに存在する。その原因は都市伝説に触れたことで人としての極性がそちらに引っ張られてしまうからとされている。 また、非常に珍しいが複数の都市伝説の能力に目覚めるものも存在する。その場合発現する都市伝説は似たようなものになることが多い。 発現型の都市伝説の暴走 個人の能力として現れる発現型の都市伝説だが、実際は全ての人間がその能力を自覚しているわけではなく、中には能力を制御できず暴走させてしまうものもいる。 暴走の多くは感情の昂ぶりが原因であり、本人の意志と関係なく他者に害を及ぼす場合が多い。暴走状態は一定量の物理的ダメージや本人への呼びかけなどで解くことができ、また暴走中のダメージが本人に残ることはない。記憶が残るかどうかは暴走の際、人と都市伝説のどちらが主導権を握っているかによる。 発現型の都市伝説の傾向具合は暴走状態を含めて三つの段階に分けることができ、これらはコップに入ったコーヒーとミルクで例えるとわかりやすい。 一段階目は発言したことに気付いていない、もしくは都市伝説を完全に制御できている状況。例えるとコーヒーに一滴だけミルクを垂らした状態であり、コーヒーが人、ミルクが都市伝説である。この段階では都市伝説の能力はその人を構成する要素の一つでしかなく、暴走の危険はない。 二段階目は正気を保てなくなったり深層心理の欲求に従うようになる、いわゆる暴走。コーヒーにミルクを垂らし過ぎたせいでコーヒーが自分の黒さを思い出せなくなり、自分がなにをしているのかわからなくなってしまう状態である。 三段階目は都市伝説に引っ張られ過ぎたことでそのまま都市伝説化するか、それとも人のままでいるかという境目。コーヒーにミルクを入れ過ぎ、分量が1 1になったことでそれがミルクの入ったコーヒーなのか、コーヒーの入ったミルクなのか定義が必要になった状態である。この段階で一度都市伝説になってしまったものは、もう人に戻ることはできない。 都市伝説の強さ 作中における都市伝説には、元ネタとなった都市伝説によって強さの違いが存在する。都市伝説は基本的に『有名であるほど強い』『単純であるほど強い』『無敗であるほど強い』『多能であるほど強い』と分かれている。 『有名であるほど強い』については、聖杯戦争の英霊を想像してみればわかりやすいかもしれない。都市伝説の強さは知名度の高さに比例し、より多くの人に信じられ、恐れられる都市伝説はそれだけで高いスペックを誇る。 『単純であるほど強い』については、くねくねの『見れば発狂する』、コトリバコの『女性と子供を必ず殺す』などといった例が挙げられる。シンプルかつ凶悪な特性はそれだけで脅威ということである。 『無敗であるほど強い』とは、言い換えれば弱点が有るか無いかである。例えば口裂け女は知名度・単純さ・派生の多さにおいて全国屈指の都市伝説であるが、その分弱点も多い。逆に赤マントなどは弱点や退治される逸話がないため非常に強力な都市伝説になっている。 『多能であるほど強い』とは、つまり都市伝説の派生の多さを表す。派生が多ければ多いほど応用が利き、逆に派生が少ない場合対処もしやすいということになる。 対抗神話 『口裂け女に遭った時はべっこう飴を渡すことで逃げられる』『ムラサキカガミと一緒に水色の鏡という言葉も覚えておくと死なない』など、いくつかの都市伝説にはそれに対する対処法のようなものが存在する。 それらは都市伝説を殺す都市伝説として、物語内で『対抗神話』と呼ばれている。 都市伝説は元々『噂』であり、ゆえに非常に曖昧で移ろいやすいものである。その脆弱性を突いて生まれたのが対抗神話であり、つまるところ後付の弱点のようなものである。対抗神話が存在する都市伝説には歴史の古いものが多く、知名度がある分人々が恐怖心を和らげるため弱点を付与されたケースが多い。 しかしこの対抗神話を創り出すのは容易ではなく、元となった都市伝説に匹敵する知名度が無ければ効力を発揮しない。そのため対抗神話の中には『こうすれば倒せる』ではなく『無いよりはマシ』となっているものもいくつか存在する。 最強都市伝説議論 誰もが一度は気になること。それは『最強の都市伝説ってなに?』という疑問である。 都市伝説間には相性が存在するため一概には言えないが、『マグロ食ってないゴジラ』を『戦闘力10000』と仮定した場合のそれぞれの数値が次になる。 5:一般の成人男性 50:素の京太郎 80:武道を修めた成人男性 200:拳銃を装備した警察官 400:フル装備の単独自衛隊員 500:下位都市伝説 800:怜in京太郎 1000~2000:猿夢 2000:姉帯豊音 3000:赤マント弱体化後(松実宥) 6000:星神(大星淡) 6000~7000:赤マント(松実宥) 9000:京太郎ネクサスシフト時 18000:黒太郎 20000:青山士栗 24000:小鍛治健夜(全盛期) 【番外】 1~8000:神代小蒔 1~15000:マスカレイド 都市伝説と神様の関係 都市伝説が人々が信じた噂で現実化するのなら、世界で多くの人々に信じられている神や妖怪と言った存在は同じ原理で現実化しないのか。この話を分かりやすくしてくれるのは、ニーチェが残した『神は死んだ』と言う言葉である。 実際、昔は神や妖怪などのそう言った存在は本当に実在していたらしい。神代小蒔の『神を降ろす能力』などが逆説的にその証明をしている。魔を倒すための術や神に干渉するための術の存在が、『そういうモノ』が実際に居たことを示しているのである。 しかし現代では宗教の普及とともに、真の意味での信仰が薄れてしまった。昔は心から神の存在を信じ崇拝する信徒が殆どだったのが、今では周りに合わせたり親に倣ったりなどの理由で入信する者が多くなった。つまり宗教の教えが神への信仰や感謝ではなく常識や倫理の一部へと変化し、『信じられる物』から『当たり前の物』になってしまったのである。 この現象の影響は多くの信徒を抱えるメジャーな宗教ほど大きく、ニーチェの論理で言う死の度合いが強い。純粋に神を信じている人間がいたとしても、その神は既に死んでしまっているのである。 また、宗教の分派なども神の死の理由の一つである。個人個人によって信じる神の姿や解釈が違ったことで唯一無二であったはずの神のカタチが不安定になり、都市伝説のように一定のイメージを保つことが不可能になってしまった。これもまた、ニーチェが言うところの『神の死』である。 この論理で行くとマイナーな神様はまだ死んでいないということになるが、しかしそういった神々はそもそも信徒が少ないために力がとても弱い。都市伝説として知名度が低いというのは致命的であり、顕在化すらもできないため信仰が足りないまま陳腐化するという事態が起きてしまっている。 しかし中には例外が存在し、その代表となるのが大星淡の保有する『星神』と言う都市伝説である。本来ならマイナーな神々の一つである星神信仰と言う宗教が、その教義と酷似した都市伝説の『ガイア理論』と結びつき融合したことで擬似的に『多くの人々に信じられた神』となってしまった。 魔物 原典が強力であったり発現した能力が強力であったりと、おおよそ常識の範疇には居ない存在を『魔物』や『外側に一歩踏み出した』と称すことが多い。 本来ならば極めて希少な存在なのだが、りつべ市においては既に何人もいるという奇天烈な事になっている。 本来人には限界と言うものがあり、幾ら人間が鍛えたところで自動車よりも速く走ったり、片手で1tの重りを持ち上げることは不可能だ。それと同じ理論で、都市伝説に発現した者の能力も個人個人の差には限度がある。それなのに何故魔物と言う存在が生まれるのかは、本編で京太郎が以下のような推測を立てている。 魔物は孤独や寂しさなどの心の空虚を強さで埋めている。本来なら他人が入るべき空白を強さで埋めることで二人分以上の実力を一人で発揮することを可能にし、『個のまま群に匹敵する』存在へと進化したのである。逆にその空白を別のもので埋めてしまえば魔物としての力は大きく弱まり、実際に本編で大星淡や松実宥は京太郎と一度戦いぶつかり合ったことで心の隙間が埋められ、大きく弱体化した。 都市伝説としてのクトゥルー神話 都市伝説としての神々の多くは死んでしまったが中には消滅せずに実際に現実化した神話も存在する。それが『都市伝説としてのクトゥルー神話』である。 米国の作家H.P.ラヴクラフト氏の小説群を元に多くの人の手が加えられ体系化した架空の神話であり、世界で最も新しい神話。その小説に登場する代表的な邪神の名前を借りクトゥルー神話と称され、現代でも多くの人気を集めている。 物語内では約10年前、都市伝説化したバミューダ・トライアングルから突如として古代都市ルルイエが浮上した。当時はクトゥルー神話の最盛期であったらしく、急速に知名度を上げていたという背景がある。 ルルイエ自体は小鍛治健夜により消滅させられたが、その都市伝説は当時幼児だった子供たちに何かしらの影響を与えたらしい。その詳しい内容は分かっていないが、その世代の子供たちの都市伝説発症率が爆発的に増加した。 物語の根幹に関わるであろう神話/都市伝説であり、今後の登場が期待される。 第十九話にてクトゥルー神話が都市伝説として現実化し登場した。ディープ・ワンやミ=ゴといった眷属たる神話生物を始め、クトゥルフやガトノゾーアなどの旧支配者たちも物語内に登場。 また、前述の都市伝説が当時の子供たちに何かしら与えた影響というのは、クトゥルフの精神へ影響する歌声を特殊な変換器で性質を変えたものであったらしい。以下にその計画文書を掲載する。 +『C計画 ver.2.3.3』 『C計画 ver.2.3.3』 本計画については以上の過程を持って完遂される。 最終段階移行と共に全スタッフは撤収、以後は所定のセーフハウスにて待機。 現時点で最終段階移行と同時に作戦予定地における妨害行動は不可能と断定する。 よって機材の後始末は不要。 作戦予定地に放棄、作戦の完遂後の作戦予定地の水没と共に廃棄予定。 以下に今作戦の終了前後のプロセスを簡易に記述する。 スタッフは予定時刻までに精神防護を怠らないよう留意されたし。 作戦の最終段階移行と共に『クトゥルフの呼び声』(Call of Cthulhu)の変換機が起動。 クトゥルフ(以下Cと省略)が完全に目覚めた後の、精神テレパシーという形でのCの歌声に干渉する。 Cの歌声は子供など感受性の強いものへと強く作用し、激しい悪夢、精神異常、自殺の頻出等を引き起こす。 これに干渉することが、我々の今回の作戦の肝だと言えよう。 すなわち、この歌声を介し子供を中心とした全人類への精神干渉。 Cによる深層心理レベルの改竄、人間の『正気』へのアプローチという形での既存の問題の踏破。 「我々に逆らえない人類」を世界へと蔓延させ、それが過半数を超えればそれはイコールで我々の作戦は成功だと言える。 その時点で未来永劫、我々が世界の主導権を握る大きな流れを作り出す事が出来るだろう。 陳腐な言い回しになるが。それはつまり、我々による『世界征服』が達成されるとも言える。 人類が『正気』を保つ限り我々の手のひらの上に在るというユートピア。 実現されるかどうかは、諸君らの尽力にかかっている。 スタッフの献身に、期待する。 作戦実行班:フリーメイソン日本支部都市伝説課第28班 作戦立案・指揮・現場責任者:ナイトメア・マスカレイド
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とある組織の通話録2 やあ。 私だよ、私。 道中、君に色々考えは聞かせてもらったが……ここで逆に質問だ。 君は―――最愛の人が奪われた時、どうするかね? 故人を偲ぶ? ただ哭き伏せる? 罵声を浴びせる? 自らも後を追う? 犯人の更正を信じる? 敢えて殺人者を赦す? 赦さず罪を背負わせる? それとも―――復讐する? そのどれもが正しく、そして間違ってもいる。 それはそうだ。人の心の問題に、唯一つの正解など無いのだから。 だがね―――その答えは、それを導き出したその本人にとっては、絶対唯一の正解と成り得るのだよ。 例えば、"後を追う"という選択。 死後の世界を信じる者にとっては、きっと―――それは喪った者と再会出来る、夢のようなものなのだろう。 例えば、"赦す"という選択。 真に強い者は相手を赦すことが出来るというし……何より"赦す"という行為は、罪の意識によって罰を求める相手にとっては―――いつまでも続く永遠の地獄に、叩き落とされるようなものだからね。 そして―――例えば、"復讐"という選択。 これに関しては、言うまでも無いだろうね。 私も君も彼も彼女も………それをようく知っている筈だ。 敢えて言うとするならば、"そんなことを故人は望んでいない"などという、よくある陳腐な台詞についてかな? "復讐"という下らない行為に、"故人の意思"なんていう高尚なものは、何の関わりも無いのだからね。 では、何故復讐なんかをするのか? その問いに答えるのは簡単だよ。 それは単純で陳腐で愚劣でどうしようもない、しかしだからこそ純粋な感情―――ただ"自分がやりたいから"という、その心に従った結果だ。 そこに"故人の意思"なんてものが入り込む余地は無い。 ただ赦せないから、喪った悲しみが癒せないから、その痛みを相手にも味あわせたいから―――復讐なんてものは結局のところ、そんな理由で実行されるものなのだよ。 ―――とまあ長々と語ったが、ようするに、"最愛の人を喪った時、そこには様々な選択肢がある"……ということが言いたかっただけなんだ、これは。 …まあまあ、焦らない。ここから本題に入っていくのだから。 これが誰かわからなくともそんなことは些細なこと、そこまで重要でもないしね。 まず、彼女だ。 彼女の場合は復讐を終えた後………決して満たされることのない心を満たすため、その復讐相手の仲間にまで敵意を向け、殺戮していった。 次に、彼だ。 彼は復讐が永遠に果たされなくなったのを知って絶望の底へと墜ちた後………その復讐を夢見つつも、最愛の人のことを生涯心に刻むことを誓った。 その次に、君だ。 君は何に復讐すべきかも解らないままに、その力を手に入れ………"力こそが全て"と、そう信仰するに至った。 そして、最後に私だ。 私は、"私達"は、最初から復讐等というものは考えなかった。 勿論、相手の事は憎かったし…今でも憎いさ。 しかし、そんなものはどうでもよかった。 ……いや、違うな。 私達にとっては、"この世のありとあらゆる全てのもの"がどうでもいいんだ。 愛するものは家族だけ。 それ以外は―――善だろうが悪だろうが命だろうが絆だろうが平和だろうが戦争だろうが、世界の理ですらも―――どうなろうが知ったこっちゃあ、ない。 だから"私達"はそれを求める。 それ―――則ち、『意図した都市伝説を、意図した形で作り上げる』方法を、ね。 そして―――娘を甦らせる。 それによって世界がどうなるかなんか知ったことか。 私達夫婦は、ただ―――かけがえのない娘をまたこの手に抱ければ、それでいいのだから。 ……成る程、"狂っている"、ね………。 …くく、ふふふ……アハハハハはハハハはハハハハハハはハハッ、クフはははハハハハはハハはハハハハハはハハハ!!! いいね、実にいい! 自らの狂気を自覚し、そしてそれを認めているものにとって、"狂っている"とは最高の誉め言葉だよ! どうだい、君も? 私達にたっっっぷりと絶望を味あわせてくれたとびきり阿婆擦れのクソ運命の女神様に、そろそろ反撃といこうじゃないか! 一世一代の大勝負! 掛け金(チップ)は自身の命と世界! 敗けることなんてあり得ない、何故ならこの賭けの期限(リミット)は、私達が諦める時までなのだから! さあ、今まで溜まりに溜まった借金(ツケ)を、共に世界に払わせようじゃあないか! ―――………そうか、残念だよ。 君ならば解ってくれるかと思っていたが……いや…新しい生きる道を、君は見つけたのか。 ならば無理強いはすまい。 ただ、君が先に進んだことを祝福しよう。 で、どうする気だい? ……ふむ、私達を止める…かね? いやまあ、そんな覚悟を決めたところ悪いのだが………"私達"は"私達"として、 『メンバー』の目的と活動は嘘ではないよ? いや、本当だ本当。 何かノリで相当ヤバいことまで言ってしまったが―――いやまあ、まごうことなき本心でもあるわけなんだが―――信じてくれていい。 私としてはどうでもいいんだがね、生前娘が言っていたんだよ。 ―――"私はこの世界が好きだ"と、そう、ね。 だから私は、この世界のことを気にかけざるをえないわけだ。 来たるべき日に、娘を悲しませたくないからね。 ああ、ついでに言っておくが、別の『メンバー』の構成員に言っても無駄だよ。 これらのことを知った上で、更に利用する為に行動している輩やらなんやらが多いからね―――我が息子も含めて、だが。 『メンバー』という組織は、一枚岩には程遠い。 それぞれに科せられた任務なんてのは……そうだね、言うなれば"ノルマ"のようなものだよ。 その"ノルマ"さえこなしてしまえば、後は自らの目的の為に行動すればいい。 ―――まあ、その行動の結果、自分自身が何処かの誰かの"ノルマ"になる可能性もあるわけだがね。 ―――さあ、この話はここまでだ。 学校町に着いたんだろう? ならば適当に行動してくれ。 …ああ、あと、もしかしたらもう一人そちらに行ってもらうかもしれない。 その辺りは適当に匙加減でいくからね、よろしく頼むよ? ……じゃあ、さよならだ。 君の新たな道の先に、輝かしい未来が待っている事を、非力ながら祈らせてもらうよ。 ん、ワタシのことなんてどうでもいいんじゃないのか、って? ははは。 どうでもいいとはいえ、気に入った相手にはそれなりに情は移るものなのだよ。 そのあたりはまあ、アレだな。 狂人の理論、狂人の気まぐれだと思ってもらえればそれでいい。 ―――それでは。 プッ、ツー、ツー、ツー…………………… 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説
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698 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/11/12(土) 18 27 59.65 ID ??? 木星都市伝説 宇宙を漂う巨大な手 生身でガンダムを強奪する少年(非GF) あk『オフィシャルではございませぬぞおおお』 恐怖の双子白黒怪人 どんな僅かな隙間でもすり抜ける平面少女 ドゥガチ「…ぬ、エレゴレラはどうした?」 整備士「先ほど険しい顔をしたお嬢様が乗ってゆかれましたが…」 699 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/11/12(土) 18 32 31.09 ID ??? 698 >・生身でガンダムを強奪する少年(非GF) カミーユ「え?」 ジュドー「成否はともかく割とあるよなこれ」 ガロード「むしろ飯のタネっていうか」 ロラン「ちょっとこっちに来なさい」 700 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/11/12(土) 18 40 42.44 ID ??? ツンデレコックによる人格変更SM調教も加えとけw トビア「送信…っと、ニシシ」カチ 702 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/11/12(土) 22 54 49.74 ID ??? 700 セシリー「ネーナ大丈夫?この子に変な事されてない?」 ギリ「お前な…僕をどんな風に思ってるんだ」 ネーナ「大丈夫だよ。こいつぶっきらぼうだけど案外良い奴なんだ」ポンポン ギリ「頭叩くな」 ネーナ「ごめんごめん」ナデナデ ギリ「撫でるな!」 シーブック「ははっ、デスゲイルズやってた頃はほんとドSだったのに随分変わったな」 ギリ「むっ…ああ、誰かと思ったらキンケうぷっ」 ネーナ「きんけ?」 シーブック「あ、ああ!なんでもないんだははは!俺ちょっとこいつと話があるから少し二人で遊んでてよ!」 セシリー「そ、そうね!それがいいわね!あっちょうどあそこにお洒落なカフェが!奢ってあげるから来なさい」 ネーナ「え、でもギリが」 セシリー「いいからさっさと着いてくる!」 ネーナ「は!はい!」 ギリ「ぷはっ!何するんだよ死ぬかと思っただろ!」 シーブック「すまん!クロボンやってる事は友達にも内緒なんだ。だから黙っててくれ頼む!」 ギリ「義賊気取ってるみたいだし、別にいいんじゃないのか?」 シーブック「いやその…なんか恥ずかしいじゃないか…裏で偽名とか名乗ってるのって」 ギリ「いやいや厨二ぽくてかっこいいじゃないか、キンケドゥ・ナウ(笑)」 シーブック「あ、ああそうだな!デス(笑)ゲイルズよりは少しはかっこいいかもな」 ネーナ「ねえ、あそこでケンカしてるMSってあの二人だよね。ほっといていいの?」 セシリー「いいのいいの。どっちも結構強いから怪我したりしないでしょ」
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とある男の日記帳 20XX年 1月 14日 俺の名はポチ、犬だ。嘘だ。人だ。 名前はない。まああるにはあるんだが、んなもんただの記号に過ぎんからな、後生大事にする必要もなかろう。 そんなことより、今日は俺のこのクソッタレな人生の中でも、最高で最悪にクソッタレな出来事があった。 それを記念して、今日から日記をつけていこうと思う。 まずその出来事なんだが―――都市伝説と契約した。 何言ってっかわかんねえって? ヤクでもキメてんじゃねえかって? 本当のことさ! 目の前に広がってる光景が、紛れもない証拠ってやつだ! これまで散々俺のことを生ゴミ扱いしてくれたクソどもが、マジに生ゴミになって転がってやがる! クク、ハハハハハハハハ! この世の中、クソ貯めみたいだと思ってたが……中々どうして、面白いじゃねえか。 今日からこの町の王は、この俺だ。 これまで好き勝手やられた分、散々好き勝手やってやるぜ! ―――よし、これで今回の日記は終わりだ。 次書く時は、今回並みに珍しいことが起こった時だな。 明日も俺にとって、いい日でありますように―――。 20XX年 7月24日 さて。 とんでもなく間が空いて、二度目の日記と相成ったわけだが。 今回のビックリな出来事は、俺がとある組織の一員になったこと。 いや本当、まさか俺が負けて、『メンバー』とか言う組織の一員になるとは思わなかった。 前回の日記は……一月だから、この町における俺の天下は約六ヶ月なわけか。 いや、俺の都市伝説も相当なもんだと思ってたが………まさかあんな小さな嬢ちゃんが、モノホンの化物操ってやがるとはな。 しかもその嬢ちゃんが言うには、「わたしのにぃにはもっと強い」、らしい。 なんつーか……アレより強いとか、どこのスーパーマンだっつー話だ。 それに、勧誘の電話かけてきやがったおっさん。あれはなんだったんだ? 少なくとも俺はあんな怪しさ爆発野郎に電話番号教えてねえし、教えるようなやつの心当たりもないんだが。 ……まあ、そのへんのことは追々尋ねてきゃいいだろ。後で連絡くれるらしいし。 重要なのは―――そろそろつまらなくなってきてたとこに、丁度いい感じにトラブルが降ってきたってことだ。 いやはや全く、これからますます面白くなりそうで結構結構! あの嬢ちゃんが言ってた"にぃに"とやらにも会ってみたいもんだな! ―――さて、今日の日記はここまでだ。 …………六ヶ月ぶりでも日記っつってもいいのか? まあいいや。 明日からもスリルたっぷりで幸せな毎日が、俺にやってきますように。 naviで指定しているページは存在しません
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都市伝説 保有者 初登場話 叩けば治る 荒川憩 第一話 くだん 園城寺怜 第一話 トイレの花子さん 竹井久 第二話 怪人アンサー 現象型 第二話 フリーメイソン - 閑話 ターボババア&ジャンピングババア 高鴨穏乃 第三話 ムラサキカガミ 現象型/戒能良子 第四話 サーカスの都市伝説 国広一 第四話 地下水道の白いワニ 現象型 第四話 合わせ鏡の悪魔 現象型 第四話 ケセランパセラン 現象型 第五話 ひきこさん 鶴田姫子 第五話 ハレー彗星 現象型 第八話 反物質1gが対消滅すると太陽系が消滅する 小鍛治健夜 第八話 パワーストーン 現象型 第九話 ひとりかくれんぼ 現象型 第十話 赤マフラー 松実宥 第十一話 青いネックレス 龍門渕透華 第十三話 放射能は体に良い 龍門渕透華 第十三話 冷凍庫殺人 龍門渕透華 第十三話 コトリバコ 現象型 第十五話 時空のおっさん 姉帯 第十五話 傘バス ??? 第十六話 青い薔薇 宮永咲 第十六話 八尺様 姉帯豊音 第十七話 山姫 - 第十七話 マヨイガ 小瀬川白望 第十七話 『赤い靴』と『青い目の人形』 エイスリン・ウィッシュアート 第十七話 Щелкунчик 鹿倉胡桃 第十七話 首あり地蔵 臼沢塞 第十七話 ジョン・タイター 現象型 第十九話 リンフォン 三尋木咏 第十九話 南極ゴジラ 現象型 第十九話 バミューダ・トライアングル 現象型 第十九話 クトゥルフ 現象型 第十九話 プロビデンスの目 - 第十九話 かごめかごめ 三尋木咏 第十九話 『ぐっすり眠る』という言葉の由来は英語のグッドスリープから来ている 戒能良子 第二十一話 照魔鏡 夢乃マホ 第二十一話 エクスカリバー 現象型 第二十一話 千利休は服部半蔵と同一人物である 渋谷尭深 閑話 芽殖孤虫 現象型 第二十二話 鏡 夢乃マホ 第二十二話 平将門の首塚 現象型 第二十三話 寺生まれのTさんの父 現象型 閑話 悪 大沼秋一郎 閑話 胡蝶の夢 現象型 第二十四話 ドッペルゲンガー 山谷ひな 第二十六話
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煉獄学園自体が都市伝説みたいなもんやし byヴルスト先生 なにかあれば加筆よろしくぅ! <ボロ団地の怪談一覧> ・710号室 ・団地の写真 ・通路を歩く男 ・屋上の焼死体 ・壁の中からの声
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中央高校での決戦~高校潜入 ○月×日 20:45 「………さて、来たはいいけど、どうしようかなー」 夜の闇に浮かぶ校舎を眺めてこっちは呟く。 Dさんからの連絡を聞き、急いで駆け付けてはみたのだが、どうやら少し出遅れたようだ。 校舎内からは閃光が閃くのが見え、すでに複数人が中に入っているのがわかる。 「…………ほんっと、どうしようかな」 単純に敵を叩き潰せばいいだけならこんなに悩んだりはしない。 今のこっちの状況は、板挟みに近いのだ。 ―――先日出会ったマッドガッサーさんたちは、お互いのことを本当に大切に想っているみたいだった。 だから、彼らを助けてあげたいというのも紛れもないこっち自身の本心。 ―――Dさんの話によると、マッドガッサーさんの女体化ガスの被害にあった人たちは、かなり苦労しているらしかった。 女の子になって得をした自分はともかく、その被害者さんたちを治してあげたいと思うのもまた、本心。 ―――ついさっきかかってきた電話で、『メンバー』の一員としてマッドガッサーさんたちを食い止めろと命令された。 それに従わなくちゃいけないのも、本心ではある。 悩んで、悩んで、悩んで………ふと、気付いた。 それぞれの思いがかみ合わないのなら、いいとこどりをすればいい話なのだ。 「なんだ、簡単なことじゃんか」 両手をパンと打ち合わせ、自分の思いつきを自画自賛してみる。 この場合のいいとこどりとは、つまりこういうことだ。 ″マッドガッサーさんたちの命は守りつつ、彼らと戦わずにその計画を阻止する″。 とんでもなく都合のいいことのようだが、今のこの状況ならそれを狙う事が出来る。 Dさんや彼と親しい人たちは、マッドガッサーさんたちの命は狙いたくないようだった。 ならばそういう平和的な解決を望む人たちのことは妨害せず、完全に殺意をむき出しにした人だけを止めればいい。 止める方法はなんでもいい。話し合いでもいいし、足止めをするだけでもいいし………無力化するのでもいい。 とにかくそれだけできれば、後は平和的な人たちがマッドガッサーさんたちを止めてくれるのを待つだけだ。 「そうと決まれば善は急げ、だね」 人気のないあたりから校舎に入って能力を発動、外に回ってから飛び上がって二階へ。 校舎の中を見回りながら外にも気を配り、危険そうな人が来ていないかを確認する。 そのとき、目の前を小さな黒い影が横切ったのに気づいた。 手で素早く叩き潰し、なんなのかをチェックする。 「《スパニッシュフライ》、か。………敵じゃないってこと、会ったらちゃんと説明しなきゃなあ」 マッドガッサーさんたちへの言い訳と彼らを止めようとする人たちへの言い訳、その二種類を考えつつ、こっちは校舎を歩いて行った。 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説
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宴会の風景 「わー、さすが将門様。英雄はいうことが違うなあ……」 ぎりぎり宴会の開始に間に合ったこっちは、宴会場の隅の机に陣取り、そこに大量のお菓子といなり寿司を広げていた。 「む、この茶碗蒸し…蒸し加減といいだしの味といい、中々の手練れと見た。…あ、お菓子といなり寿司どうですかー? カラオケセットもありますよー」 とまあ、そんなふうに料理を摘まみつつ、自家製のものを勧めて感想を訊いている。 「………それにしても、ホント人外魔境だなあ…いろんな意味で」 首のない人やらラ○ンやら、色々ちょっと変わった感じの人がいるし…それに、料理もそうだ。 「これって、明らかにカブトムシだよね……こっちはゴキブリだし」 手にしたゲテモノを見て、呟く。 レストラン『うわさの産物』の人でも来てるんだろうか? 「もぐ、んむ……不味くはないと思うんだけど、でもなあ、見た目がなあ…」 昔、賭けで負けて"アブラゼミの猫じゃらし巻き"を食べた記憶が甦る。 あのつぶつぶガリガリと喉に張り付くじんわりした苦みに比べれば、ちゃんと味付けがしてある分だいぶマシだろう。 「んむんぐ…ごくん。おー、このブラックコーラってやつ、美味しいなあ」 ゲテモノと普通のものを交互にかじりつつ、宴会を満喫するこっちなのだった。 いきなり飛びかかってきた変態らしき人物を、なんかチャラチャラしてそうな(でも口調とかは普通だった。見た目で判断しちゃいけないなあ)人とシェフっぽい人が撃墜してくれた、少しあとのこと。 あのチャラチャラしてる系の人が料理作ってるっぽいしいろいろ訊いてみようかなー、なんて思いつつ、 「…む、なるほど。"カブトムシが入ってる"から"むしパン"と……いいセンスだなあ」 未成年なためお酒も呑まず、ゲテモノに挑戦しつづけるこっち。 いつのまにか目の前に、小学生低学年くらいの男の子がいることに気づいた。 にこりと笑みを作り、話しかけてみることにする。 「ん、どうしたの、ボク? カステラ食べる?」 そんなふうにカステラを差し出してみると、 「うー? …うー、たべるー!」 そういってカステラを受け取り、もふもふと口に入れ始めた。 口の中のカステラを飲み込み、満面の笑みを浮かべて一言、 「うー、おいしい! おねーちゃん、ありがとー!」 …………「おねーちゃん」って呼ばれたことに対する居心地の悪さとかなんかもうどうでもいい。 反応のないこっちを見て? と首をかしげるところとかも、 「……っ、可愛すぎるでしょ君ー!!」 「う、うー!?」 昂ぶる衝動を抑えきれず、目の前の男の子に抱きついた。 ああもう、なにこの可愛い生物!? うーって、うーって! かりすまってレベルじゃねーぞ、一体どうしたらこんな子になるのか、親御さんに聞いてみたい! 「うー、くるしいー」 「あ、ゴメンね!?」 どうやら、それなりに強い力で抱きしめてしまっていたようだ。 ………なんかもう、ホントに申し訳ない。 「お詫びといっちゃなんだけど…えと、お稲荷さんとお菓子、どう?」 「うー? いいの?」 「もちのろん! 美味しく食べてもらえるのが、作った人にとってもその食材にとっても、一番嬉しいことなんだから」 そういってみると、「うー、じゃあおいしくたべるー」といって、男の子はお稲荷さんを頬張り始める。 その愛らしい姿を見て、「ああ、今日は宴会に来てよかったなあ」と早くも思うこっちなのだった。 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説